皆さん、世界のどこかでおはようございます! ツヨシ(@tsuyoshi)です!
現在、WAを除くオーストラリアをロードトリップ中!現在は総走行距離が12,500KMを超えました!
先日は確か、NT州がお気に入りだったのでアリススプリングスに滞在しようか!
というお話をしたのですが、今の時期的に仕事はあるものの、どこも観光客の足運びも悪く、面接をいくつか受かるも週1とか週2のシフトで掛け持ちで短期的に働くものアレかなと思い、一旦このまま旅を継続することに決めました。
そうなれば向かう先はSA州。アリススプリングスからSA州までは4,5時間。特に見どころも少ないのでひたすら運転していました。
CoberPedyからGlendamboに向かっている時、事件は起きました。
ある程度はGoogleMapに従って走行しているのですが、ソコは黄色い線のゾーンになっていました。
こんなところで渋滞か!?
そんなふうに思いながら、到着するとドラックだらけの長蛇の列。
いつまで経っても進まないので、駐車して、その先まで歩いてみると、、、
このSA北部の砂漠エリアでの過去最大級の洪水が目の前にありました。
Contents
SA州、過去最大級の洪水
実際にニュースでも大々的に取り上げられていて、(→ニュース)僕が到着したのは26日の早朝8時頃かな。
洪水になったのは23日の夜から24日の朝にかけての11時間の大雨。
10分で29MMの雨。結果、深夜には成人男性の腰以上の洪水が出来上がっていたそう。
恐らくこのトラックを境に立ち往生することになったっぽい。
僕が数日前に短期滞在しようと思っていたアリススプリングスへの影響が特に大きいだろうと政府は予想はしていて、ただでさえ人手不足でスーパーに商品点数が少ない中、大陸のど真ん中の砂漠エリアにあるアリススプリングスのスーパーマーケットには気を遣ってほしいとアナウンスされていた。
僕は北から南に走っていて、この洪水を2KM渡れば街がある。
つまり、僕と同じサイドで待っている人たちは、ここで食料補給しよう!ガソリンを入れよう!と考えている人も少なくなかったはず。
だって僕もそうだったから。
もし一旦引き返すなら250KMの数時間を運転することになる。
ニュースによれば、南サイドのGlendamboのスーパーも相当品薄らしい。ただ。南のアデレードなどからは物資の配達があるだろう。
僕のいる北サイドはアリススプリングス。そう、物資が届かないので、こちら側の人たちと色々を共有し合う、、、そんな
路上難民生活が始まった。
SA州の砂漠で路上難民生活
文字にするとインパクト強いっすよね〜(笑)
昼は37度超え。影はおろか、トイレも何もない砂漠のただの道の真ん中ですからね。
電波はオーストラリアのいう”H“。 圏外とそうでないの中間。曇りになると繋がらなくなります。笑
太陽と睨めっこしながら、トラックの影に入れてもらいつつ、車の反対側に移動しつつ、みなさんとお喋りしつつ、過ごす。路上で。
太陽が真上に上がる真昼の数時間はテントとフライシートのタープを張って(笑)
僕自身も0.5Lの水×3本を譲って頂き、10Lのガソリンをお譲りして、お礼にチップスを貰ったり、みなさんの持ち物を共有しながら時間を過ごしています。
こんなところで止まることは想定しておらず、朝昼兼用のシリアルと晩御飯にカップラーメンな毎日を過ごしました。
何せお水は貴重ですから、洗い物は極力したくない。ってかそもそも食料も持っていないんですけど。笑
ハエもムカデもアリもバッタもすんごいいるので、プチストレスも感じながら。笑
暑さに耐えきれず、雨水100%の洪水の中、体を洗ったり、足湯(?)を楽しんでいるものオージースタイル。
一緒に行こう!と誘われましたが、”まだ大丈夫!”と断りました。笑 まだ勇気が足りていなかった。。。
とは言ってももう汗だくに何度もなった中、数日間シャワーを浴びていないので、時間の問題ではあったかな。笑
ってか、GoogleMapよ!
これは衛星で見たら渋滞なのかもしれないが、ちゃんとアナウンスしてよね!笑
友達の反応
僕はダーヴィンに1週間住んだ時の友達がいる。あれから2週間程度経ったが、ほとんど毎日彼らと連絡をとっている。
Tiffに今の状況を知らせてみると、相当驚いていた。電話だったので、一瞬車が濡れるくらいでしょう?そのあたりでそんな大規模な洪水なんて聞いたことがないから、行っちゃえよ!的なテンションだったのですが、テレビ電話に切り替えて、映像として見せたら、ちょっと待ってねと電話を切られた。
その後、一旦、ダーウィンに戻っておいで!温かいスープを作ってあげる。と言われた。笑
更には、こんな大規模且つ過去に無いような状況を冒険できるなんて、またいい経験できたね!とも言われた。本当にそう思う。
ブログのネタになる〜とか、大変な生活をしなくちゃならない。っていうよりも、最近は、
この状況を自分が経験したら、僕はどう思うのだろうか。
と物事を見るようになった様な気もする。
ポリスメンと一悶着
実は昨日の午前中に洪水を渡り、何とか旅を継続できています。結果的に僕が過ごした難民生活は27時間くらい。
ただ今週末にまたストームが来るので、ここを逃せば、もう1週間!って雰囲気でした。
そんな中何人かのSUVやピックアップトラックのドライバーが一緒に列を成して進もう!と誘ってくれた。
僕のフォードもSUVではあるものの、4駆ではないので、一番後ろからちょこんとついて行かせてもらった。
向こう岸に到着するや否や、多くの同志たちが歓声と歓喜に満ちた声でおめでとう!やったな!と笑顔をくれた。
そんな中、影からこっそり見て、いい顔をしていなかった人が一人いた。
警察だ!(笑)
僕らが到着するや否や、駆けつけ、相当怒っていた。
一番最後に到着した僕に対してまずはキレてきた。
『浸水した道路は危険な上に、道路にダメージがいく。罰金も払ってもらう!公式ではクローズと発表しているだろう?』
と言ってきたので、
『第一に電波もあまりないし、もう携帯の充電もない。それに昨日は様子見すらこなかったよね?みんなの食とか水の現状知ってる?嗚呼、パプリックホリデーでお休みでしたか。』
と伝えると、周りの人も、一緒になって講義が始まり、まあ行っていいぞ!みたいな雰囲気になって終わった。
僕が到着した日は丁度オーストラリアデーの日だった。あわよくばアデレードで過ごそうかとも考えていた。
僕が頂いたお水は、一緒に路上で過ごした方から頂いたが、その方はその前日に警察官から受け取っているので、結果的には警察からの援助も受けている。
予期せぬ出来事に、増える仕事に警察の方もイライラする気持ちもわからなくはないが、僕らのセイではないので、必要以上にあたられても困る。
まあ、ナニはともあれ、無事に過ごせてよかった。
旅でよかった。旅行なら大惨事
工程通りに進まない旅行でなくてよかった。時間とお金に余裕を持たせ、制限のない旅でよかった。
余分に掛かるストレスもなければ、むしろ貴重な経験。
確かに大変ではあるし、全てが暑くて緩いし、不便でしかなかったけれど、何があるかわからない未来の方が数段面白くて、楽しい。
自然に言うならただのバカなのかもしれないが、案外そんなものなのかも。
まあ、とにかくトイレでトイレして、シャワーを浴びた後に氷の入った水を飲みたい。
なにせ、夏ですから。