皆さん、世界のどこかでおはようございます! ツヨシ(@tsuyoshi)です!
早速ですが、今回はカナダのメープルシロップ事情について。
皆さんはメープルシロップに階級がある事をご存知でしたでしょうか?
カナダと米国で基準を統一させる為に、グレーディング・システム(階級付け)があります。
カナダのメープルシロップの全てがCanada Grade Aに属しています。また新基準としてメープルの色と風味という項目も新しく2016年から基準化され、消費者が嗜好に合わせて選びやすくなりました。
※Canada Grade Aの品質基準に満たないメープルシロップは、カナダ加工グレードというカテゴリーに属し、主に加工食品用として使われています。
シロップの色は採取時期が後になるほど濃くなり、それにとって糖含有量も異なるので、味わいが変わってきます。
今回はそんなカナダのメープルシロップについてシェアして行きます!
Contents
メープルシロップの歴史
カナダでメープルシロップが採取されるようになったのは、遡る事500年以上。
全世界で味わえるメープルシロップのうち、7割がカナダ・ケベック州で作られていると言われています。
メープルシロップ大国であるカナダは、もちろん輸出においても世界でトップです。
メープルシロップは、カエデの樹液をじっくり煮詰めたものです。 年間6万トン以上を生産しているみたいです!
当時、食糧不足に悩まされていた北米先住民が カエデの樹液を飲んだリスが元気に動き回るところ を見て、口にするようになったという説が有力だそうです。
メープルシロップは、今ではすっかり日本人にもおなじみの甘い蜜となりました。
もともとカナダにはメープルの原生林が多く見られ、その樹液(メープルウォーター)が甘くてエネルギー源としても優秀である為、春先になるとメープルウオーターを採取するために移住する一家もいたみたいです。
そして1,600年代に先住民が、ヨーロッパからの入植者にメープルウォーターのことを伝え、1700年代には煮詰めて作ったメープルシロップを味わうようになったそうです。
メープルの階級分け
メープルの階級ですが、主に4階級に分けられます。
ゴールデン / デリケートテイスト
最も採取の時期が早い樹液で作られています。淡い色とデリケートな風味が特徴です。
主にパンやお菓子にそのままかけるのが一般的な使用用途です。
アンバー / リッチテイスト
ゴールデンの後に採取される樹液から作られています。美しい琥珀色で味わいがあります。
市場で多くみられる一般的なタイプで、様々な料理やパン、お菓子の味付けに適しています。
ダーク / ロバストテイスト
アンバーより更に後に採取される樹液から作られています。メープルの独特の風味がかなり増します。
肉や魚料理などの味付けに適しています。
ダークベリー / ストロングテイスト
採取時期の最後に採取される樹液から作られています。メープルの風味が更に濃くなります。
肉や魚料理のメインの味付けに適しています。
メープルを使用した加工品のススメ
メープル本体に目が行きがちですが、メープルを使用した加工品も数多く存在します。
メープルスプレッド
いわゆるメープルバターです。メープルシロップを煮詰めて空気を入れながら混ぜ合わせる事で乳白色のメープルバターが出来ます。
メープルシュガー
メープルシロップを煮詰めて水分を飛ばしたもの。煮詰め方によって形状が変わり、顆粒やパウダーなどがあります。
※こちらは僕のお勧めでベイクした食パンにバターを塗ってシュガーで食べるのがすきです。
メープルシュガーフレイク
メープルシロップを真空乾燥させて作られます。メープル味のシリアルです。
メープルビネガー
メープルシロップをぶどう酵母で醸造して作られます。カナダの家庭料理やカナディアンフードの調味料として一般的に使用されます。僕はレストランで働いているのでちょくちょく使用します!
メープルゼリー
メープルシロップに寒天を混ぜて固め、ゼリー状にしたものです。メープルゼリーに関しては僕もまだ食べたことがないのでまた挑戦してみようと思います。
NAPSI認証メープルウォーター
カエデの原生林が育んだカエデの樹液、天然100%の植物性のウォーターなるものが存在します。
NAPSI認証のピュアメープルウォーターです。環境、オーガニックに力を入れているカナダならではのクリアウォーターとなります。
こちらは公式ページより詳細をご確認ください!
バンクーバーでのオススメのメープルショップ
以前のブログでも少し紹介したのですが、バンクーバーでメープルシロップを買うならグランビルアイランド内にあるMaples’ Sugar Shackです。
お店のHPはこちらをご確認ください。
ここではメープルの味比べセットをはじめジャム、メープルシュガーなど数多くのメープル製品を取り扱っています。
またお土産屋さん(一部)とは違い、シロップ内に添加物や保存料も入っておらず、100%メープルシロップでの販売のみとなります。
専門店ということもあり、品揃えは多いです!
僕はここでメープルシュガーを買っています!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
もちろん名前も食べたこともあるメープルですが、改めて メープルを食べるぞ! と味わったことのある人は多くはないかな?と思います。
また環境やオーガニックにこだわりが強いカナダだからこその原産や品質管理の施されたメープルを今一度試してもらいたいと思っています。
またカナダ名物であるサーモンとの相性も良く、ムニエルやソテーなどにメープルを少し使用すると日本のシャケとは一味違うカナダの家庭料理が食べられます。
フィッシングと料理でカナダを満喫するのも楽しいのではないでしょうか?
サーモン釣りに関する記事はこちらを参考にしてみてください。
お土産にもカナダでの生活にでも使えるカナダのメープル。加工品も含めたくさんの楽しみ方があります。
ぜひこの機会にカナダのメープルを存分に楽しんでみてはいかがでしょうか?